【データ検証】目標レート間PIPS・判定結果クロス集計 オプトレ USD/JPY

いろいろな疑問

【データ検証】目標レート間PIPS・判定結果クロス集計 オプトレ USD/JPY編

 バイナリーオプションでは通貨ペアの選択、コールorプットの選択は当然大事ですが、もう一点気になるのが目標レート間のPIPSです。これが大きすぎるとどうも躊躇してしまいます。逆にPIPSが小さくても購入価格が高く、ロット数を増やしにくく感じてしまいます。基本的にはボラテリティーが小さい時には目標レート間のPIPSも小さく、ボラテリティーが大きい時には目標レート間のPIPSも大きくなるはずなのでPIPSの大小で判定結果にはそう影響がないとも考えられるんですが、実際はどうなのか?
 オプトレのUSD/JPY、2021年全開催(2857回)のデータを整理してみました。

注)言い訳をさせてください…Excelやらaccessで処理しながら気づいたのですが、オプトレの目標レートの設定は癖が強い(ボラティリティーの予測をしてレート設定している?他社は過去のボラテリティーを基に設定しているが…)のでこの検証をするなら他社のデータですれば良かったと…
他社のは今後やります…処理してしまったのでとりあえずオプトレのデータで申し訳ありませんが載せておきます(長いお付き合いなので)

年間の目標レート間PIPS提示実績

 まずはこちら。オプトレ2021年1年間全開催2857回分の目標レート間PIPSの提示された実績です。

オプトレ2021年目標レート間PIPSグラフ

 他社に比べるとレート間の開きが大きい印象のオプトレですが、このグラフで見ると小さいものも意外に多いと感じました。2PIPSという極小のPIPSが15回もあり、こんな提示してくるのもオプトレならではです。41PIPSというのもありますが…

年間判定結果

 続いて年間の判定結果です。判定結果は+3、+2、+1、±0、-1、-2、-3にそれぞれどのくらい入るのかを集計したものです。
注)判定結果の記述がわからない方はトップページに説明がありますのでご確認ください

オプトレ2021年 年間判定結果分布グラフ

 判定結果は正規分布に近くなるという解説を何かで読んだことはありますが、まぁやっぱりというか当然そんな感じでしょうか。+1~-1間に67.8%が入るとは…統計の教科書みたいな結果です。
 実際に±3に入ったのは合わせて12.8%。1日1回ある程度ということがわかります。印象ではもっとあるように感じていましたが…。オプトレは他社に比べてレート間が広いことが多いだけに判定終了時間までオプションを持ち続けるのであれば±2までにすべきでしょうか。±2とはいえ他社よりレート間が広い傾向にあるのでリターン倍率はそれなりにあると思います。3割くらいが±0ということは毎回参戦していればまずトータルで勝ちはないように思います。

さて、ここからが本題です。いつも思う疑問ですが、PIPSが小さい方が大きい判定(±3)が出やすいのか???言い換えて「勝ちやすいのか?」ということです。
そこで次に各PIPS毎に判定結果の比率を集計してみました。

PIPSと判定結果クロス集計

先ずは、2021年のUSD/JPY全開催の結果です。15PIPS以上は出現頻度も少ないですが、ほぼ中央±0に集まっています。

そこで、全開催のデータだとPIPSの分布も広くわかりずらいため、15PIPS以上を除外した上で各判定の上位3つをブルーで強調してみます。

こうしてみると2~3PIPSは当然といえば当然ですが外側に振れやすく、7、8PIPSより大きい目標レート間PIPSでは中央に寄りやすいように見えてきます。
実際、オプトレでは開始レートが+1と-1の間にあるので開催開始時には+1、-1の購入価格は500円前後から始まるのでオプション購入はリスクが高いように思えます。
-1から+1をまとめて表を作り直すと下の様になります。

2~3PIPSは明らかに外に振れやすいですし、7PIPS以上は中央に寄りやすく、4~6PIPSはその間といった感じでしょうか。
以上がクロス集計の結果になります。

検証結果まとめ

15PIPS以上

上の表を見ると15PIPS以上はデータ数も少ないですが±0の比率が非常に高いです。リターン倍率との兼ね合いもありますが、開催時間中に上下に大きくレートが動いた時に戻りを期待してオプション購入するというのも考えられますが、ギャンブル性が高く購入は控えたくなります。

2~3PIPS

逆に極小の2PIPS、3PIPSでは±0が30%以下で、+1~-1に範囲を広げても60%以下と最低レベル。更に±3、±2の合計が40%程度(全PIPSでは合計32%なのでこの差は大きいです)になっていて他のPIPSとの差があるように見えます(何故か13PIPSもこれらに近いですが…)
このようなレートが提示された時には遠くのレートまで購入して満期まで保持しても良いかも知れません。

4~6PIPS 、7~14PIPS

4PIPS以上になると概ね30%が±0に入り、+1~-1に範囲を広げると67%(4PIPS)、67%(5PIPS)、65%(6PIPS)で2PIPS、3PIPSに比較すると結構な違いがあります。また、7PIPS以上になると+1~-1に入る率が更に段々と大きくなります。PIPSが大きくなるにつれてリターン倍率は大きくなる傾向があるとはいえ開催開始時にオプション購入すると結構な確率(70数%)でリターン0になりそうです。
4~6PIPS、特に7PIPS以上では開催時間中のどのタイミングでエントリーするかということが特に重要なポイントになってくるかと思います。

今回の集計結果から「目標レート間のPIPSは小さい方が勝てるのか?」という疑問に対して、2PIPS、3PIPSの極小PIPSは確かにチャート上の振れ幅が大きくなるので遠くの目標レートまで到達しやすいということで勝ちやすいと考えられます。ただ、勝率は高くなると思いますが、PIPSが小さいとリターン倍率は低くなることが多いので、収益率という面からは低くなると考えられます。
4PIPS以上は少しずつ中央に入る割合が増えるようです。15PIPS以上ではちょっと勝てる気がしないという結論になります。
やはりここでも複数の業者を併用して自分により有利な条件を選択してトレードすることが大事なポイントになると思います。目標レートの設定の仕方や購入価格、売却価格の計算方法に結構な違いがあり時があります。

Joe
Joe

ボラティリティーに合った目標レートを提示する業者。開催時間が最も適した業者を選ぶということですね。目標レートが同じでも開始時間の違いやそもそもの算出方法の違いで業者間の条件の違いが驚くほど大きい時があります。


 無論癖の強いレートを提示してくるオプトレのUSD/JPYに関してだけですし、上下の予測が間違っていれば話にならないのですが…

 あくまで個人的な解釈ですが皆さんの投資に役立てば幸いです。
次は一般的な目標レートを提示する外貨NEXTバイナリーで確認してみます(来月あたりに…)

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