バイナリーオプション業者の選び方|各社のシステムはこんなに違う

業者の選び方

バイナリーオプション業者の選び方|各社のシステムはこんなに違う

バイナリーオプションのシステムはどの業者も同じだと思っていませんか?

皆さんバイナリーオプション業者はどちらを利用されているでしょうか?特定の業者だけでトレードされているのか、また、複数の業者でトレードされているのか?そして、これから始めようという方はどうやって決めようと思っていますか?
私自身はバイナリーオプションで常時利用している業者が3つあります。他にも数社口座開設はしていますが実際にトレードする上では3社がベストと考えています。
その3つの業者といのが下記の3つです。

 ①オプトレ(外貨ex by GMO)
 ②外貨NEXTバイナリー(外為ドットコム)
 ③外為OP(GMOクリック証券)       (2022年現在)

 

通常、FXでは業者が違っても基本的なシステムはほとんど変わりないのですが、バイナリーオプションではいくつかの点で業者毎に大きな違いがあります。
例えば毎開催提示される目標レートです。同じ時間帯の開催でも目標レート間のPIPSの開きが業者間で2倍から3倍程度差があることも良くあります。ボラティリティーが低い時に目標レート間のPIPSが大きい業者でトレードしてもリターンは得られにくいですし、逆にボラティリティーが高い時には目標レート間のPIPSが小さいとエントリーしにくくなります。
また、開催時間の違いも重要になります。トレンドが切り替わったと判断してオプション購入しようとした時に、その開催の残り時間が30分もない場合もあります。しかし、複数の開催時間の違う業者を利用していれば十分な残り時間を確保でき、より収益を上げることも期待できます。

ここでは各業者のホームページを見ただけではあまり判らない、実際に口座開設してトレードする中で判る重要な「業者選びのポイント」を過去データも用いて解説したいと思います。
どの業者も大して変わらないだろうと思い込んでいたり口座開設が面倒だからと特定の業者を使い続けている方。そしてこれから初めてのバイナリーオプション業者を選ぶ方は是非お読みください。

目標レートの設定は全く違う!

バイナリーオプションでは当然、ボラテリティーの高い通貨ペアの選択をしたうえでコールorプットの選択をしてオプションの購入を適切なタイミングで行うということが一番大事になります。しかし、予測通りに上がったとしても購入したオプションが目標レートに達していなければリターンは0(ゼロ)になってしまうこともあります。かと言って開始レートから近いレートのオプションばかり選択していてはリターン倍率が低く(2倍程度)収益は上がりにくくなります。
コールorプットはファンダメンタルでもテクニカルでも悩み抜いて選択しても確率は1/2を上回れば良い方ですが、3倍以上のリターンを得られれば3回に1回リターンを得られれば負けない計算になります。
そこで、個人的にこれは重要!と考えるのが「目標レート間のPIPS」です。各社のシステムを使っていると単純に「違う…」と感じます。


 オプトレ「広い」時が多いが「極端に狭い時が突然現れる」という感じで
 外貨NEXTバイナリー「ほぼほぼ最小のpipsを提示」してくる
 外為OPはその「中間くらい」という印象です。

間単に各社の目標レート設定の特徴(個人的感想)をまとめてみました。

業者名 特徴 メリット・デメリット
外貨NEXTバイナリー
(外為ドットコム)
目標レート間のPIPSが小さく大きいことは少ない。オプションの購入をし易いがその分リターン倍率は抑えられている。 ボラティリティーが小さいところから中くらいの局面ではリターンを得やすい反面、ボラティリティーが高い局面(急速にレートが動いている時)にはオプション購入のタイミングが間に合わず、購入を見合わせる場合も出てくる。

オプトレ
(外貨EX by GMO)

目標レート間のPIPSが小さいところから大きいところまで幅が広い。基本的に他社より大きいことが多いが、時々他社より極端に小さい回号がある(特に深夜1:25過ぎ~) 目標レート間のPIPSが大きい時が多くボラテリティーが小さい時には購入しずらい。ボラテリティーが大きい時にはレート間のPIPSが大きいだけにオプション購入のタイミングを見ることができ、大きいリターン倍率も期待できる。
外為オプション
(GMOクリック証券)
中間のPIPSが多い(外貨NEXTバイナリーと似ているが1回の開催時間が3時間と長いためレート間のPIPSが少し大きくなる傾向がある) 目標レート間のPIPSは小さくもなく、大きくもなく購入しやすい。開催時間が3時間と長いため、レンジのトップ・ボトムを見極める時間がある。トレンドが続く場合は有利だが時間が長いだけにトレンドが切り替わることもあり一長一短がある。

私の感想だけでは信頼性も乏しいので3社の2022年1月のUSD/JPY全開催(21日分)、オプトレは11回/日開催のため231回、他2社は10回/日開催のため210回の各PIPSの出現率をグラフ化しみました。(なお、外為OPに関しては各開催で提示される目標レート間のPIPSが均一でなく、2~3pips程度の差をつけている場合があるため平均値を求めて小数点以下第一位で四捨五入して求めています)

このグラフを見ていただいても、外貨NEXTは小さいPIPSの比率が高く、オプトレは小さいPIPSから大きいところまでほぼ均等に、外為OPは5~6PIPSの中間のPIPSが多く出現していることがわかるかと思います。

上のグラフは一例ですが、3社の5通貨ペアの毎月のPIPS出現率と判定結果のまとめを【月次報告】「目標レート間PIPSと判定結果」で報告していますのでご参照ください↓↓↓

各社の目標レートに関する注意点

1.外貨NEXTと外為OPは開始レート自体が1つの目標レートになっているため、目標レートは7つあるのに対してオプトレでは中央付近の目標レートの中間が開始レートになっているため、目標レートは6つの設定になっています

結果等の表記方法

2.外為OPの1開催が3時間であるのに対してオプトレと外貨NEXTは2時間になっています(開催時間が長いとPIPSは大きくなりやすい)

3.目標レート間のPIPSが狭い場合はオプションの購入価格が高くなり、広い場合は安くなる傾向があるのでPIPSが小さいとリターン倍率が下がりやすいです。そのため、PIPSが小さい方が有利とは一概には言えません(この購入価格の計算に関してはブラックショールズモデル、2項モデルを用いて各社がリアルタイムで提示しているとのことで、どの業者も目標レートに対するリターン倍率はほとんど変わりはないはずなんですが…実際には各社の算出法にはそれぞれのアレンジが加わっているようです。複数業者のトレード画面を並べてみていると、こっちの業者は買いやすいがこっちは無理というようなことが結構な頻度であります。)
また、乱高下する相場状況ではPIPSが広い方がトレードしやすくなりますし、緩やかなトレンドや狭いレンジ相場ではPIPSの小さい方がトレードしやすくなります。

PIPSの大小による相場状況の得意・不得意
同時間帯の各社トレード画面
左)オプトレ               右)外貨NEXTバイナリー


左の図は同じ時間帯のオプトレと外貨NEXTバイナリーのトレード画面の切り抜きです。黒いチャートがオプトレ、白が外貨NEXTバイナリーです。

開催時間はオプトレが7:25~9:25、外貨NEXTバイナリーは8:20~10:20と1時間ほどずれがあります。
青枠の部分が同じ時間帯になります。

目標レート間PIPSはオプトレ15PIPSに対して外貨NEXTバイナリーは8PIPS。
オプトレはA~F間75PIPSに対し外貨NEXTバイナリーA~G間で48PIPS。
短時間で上下に激しく動く(ボラティリティーの大きい)場合にはPIPSが小さいとエントリーが難しくなる一例として載せました。特に外貨NEXTバイナリーは開始直後に2つ下のレート付近まで下がっているためオプション購入は見合わせたくなります。PIPSが小さいにもかかわらず購入価格が高くリスクに対してリターンが低くなります。
一方、オプトレは目標レート間の設定が大きいため開催時間中でもオプション購入を十分検討できます。また、値幅も大きいためリターン倍率も高くなります。

オプトレ目標レート間が広い時のトレード画面

 逆にこちらのオプトレのチャートは横→横のチャートに見えますが時間中に20PIPS程度は動いています。目標レート間が25PIPS、A~Fで125PIPSです。結果的には±0。ほとんどの人が負けです。こういったボラティリティーの穏やかな相場状況ではPIPSが小さくなければ収益を上げることは難しいということになり、先程と逆で外貨NEXTバイナリーの方が有利になります。

PIPSの面から考えると小さめのPIPSを提示する業者と大きめのPIPSを提示する業者の両方を併用することが勝率アップにつながるポイントといえます。

外為OPに関してはホームページ上で過去のボラティリティから計算して目標レートを決定していると明記しています。また、1回の開催時間が3時間と他社より1時間長いため若干PIPSが広くなるのも当然と考えられます。個人的な謎はオプトレで、こちらでは過去のボラティリティを反映しているのではなく開催時間中の指標発表等で起こるボラティリティを予測して設定しているようです(ただ、PIPSが大きい印象のオプトレも突然外貨NEXTバイナリーより小さいPIPSを提示してくることがたまにあるので謎が深まります…)

各社の提示する目標レート間PIPSには特徴があります。これについては別投稿をご参照ください。

ここで疑問に思うのが、「pipsが小さいほうがリターンを受けやすいのか?」ということです(オプトレであれば「+3」または「-3」、外貨NEXTバイナリーや外為OPであれば「+4」「-4」が出やすいかということ)
ボラティリティーが低いからPIPSが小さくなるということだから判定結果に変わりはないような気がするけど何となくPIPSが小さい方が買いやすいような…とみんな同じ疑問があるのではないでしょうか?
この疑問に関しては、別の投稿【データ検証】目標レート間PIPSと判定結果 で調査をしてありますのでそちらでご確認ください。

取り扱い通貨ペアの種類

 取り扱い通貨ペアにも業者によって違いがあります(下表)3業者の中で1番多いのはオプトレの8通貨ペアで他にはないドルストレートが多く、次いで外貨NEXTバイナリーの6通貨ペアで他にはあまりないトルコリラ/円というのがあります(2022年3月現在)

業者名 取り扱い通貨ペア 通貨ペア数 
オプトレ
(外貨ex by GMO)
米ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル
英ポンド/円 英ポンド/米ドル
豪ドル/円 豪ドル/米ドル NZドル/円 
8通貨
外貨NEXTバイナリー
(外為ドットコム)
米ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル
豪ドル/円 英ポンド/円 トルコリラ/円
6 通貨
外為OP
(GMOクリック証券)
米ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル
英ポンド/円 豪ドル/円
5通貨

効率よくトレードするためにはボラティリティが高い通貨を見つけてポジションを取る事が重要になるため、多くの通貨ペアを選択できた方が有利になります。

開催時間と開催回数、判定時間

 国内のバイナリーオプションは1開催2時間以上という規制があり、どの業者も2時間以上になっています。オプトレ、外貨NEXTバイナリーは2時間。外為OPは3時間の開催になっています(下表)
 また、各開催の終了時間前には購入したオプションの売買ができない判定時間というものが設定されていて、目標レート近辺をレートが上下に推移していてもこの間は売買ができません。オプトレが1分、その他は2分となっています。オプションが条件を満たしている場合は短いほうが当然有利なのですが、条件外のポジションが残り1~2分で急に動く場合もあり、判定時間が長くて結果的には良かったという場合もないことはありません。判定時間前に条件を満たしていても満期(判定終了)を待たずにオプションを売却した場合にはリターンは(売却時のレートにもよりますが)数10%減ってしまいますので、その時のレートが目標レートに近い場合には最後までポジションを持ち続けるか否か大変難しい判断になります。

  オプトレ
(外貨ex by GMO)
外貨NEXTバイナリー
(外為ドットコム)
外為OP
(GMOクリック証券)
第1回号 7:25~9:25 8:20〜10:20 8:00〜11:00
第2回号 9:25~11:25 10:20〜12:20 10:00〜13:00
第3回号 11:25~13:25 12:20〜14:20 12:00〜15:00
第4回号 13:25~15:25 14:20〜16:20 14:00〜17:00
第5回号 15:25~17:25 16:20〜18:20 16:00〜19:00
第6回号 17:25~19:25 18:20〜20:20 18:00〜21:00
第7回号 19:25~21:25 20:20〜22:20 20:00〜23:00
第8回号 21:25~23:25 22:20〜翌0:20 22:00〜翌1:00
第9回号 23:25~翌 1:25 0:20〜翌2:20 0:00〜翌3:00
第10回号 翌 1:25~翌 3:25 2:20〜翌4:20 翌2:00〜翌5:00
第11回号 翌 3:25~翌 5:25   ※回号は連続、重複して開催
判定時間 1分 2分 2分

私はこれら3業者でトレードしているのですが、業者を選ぶ場合には開催時間が1時間程度ずれている業者を最低2業者選ぶことをお勧めします。バイナリーオプションの性質上、2時間(ないし3時間)の間に「より離れた目標レートに達するか」ということが重要となりますが、レートの動きやすい重要指標の発表に合わせてオプションを購入する場合にはその後の判定までの残り時間が結果に大きく影響します。
例えばアメリカ雇用統計は21:30発表。外貨NEXTバイナリーでは残り時間50分。対してオプトレは1時間55分。冬時間であれば22:30発表となり、この2業者の優位性は逆転します。
トレンドが出た場合には残り時間が長いほうが高いリターンを得られる可能性が高くなります。
ただ判定時間まで長ければ良いということではなく、ボラティリティーの高いレンジ相場で切り返してくると予測できたら敢えて残り時間の少ない方を選択して満期に合わせてリターン倍率を高くするという選択もできます。
そういった理由から開催時間の異なる2社を選んでいます。
また、横→横の相場(ボラティリティーの低い相場)が続くと目標レート間のPIPSは狭くなる傾向になり、オプションの購入をしたくなるかと思います。こういった場合に市場のコンセンサスとして例えば円安方向に動くと予想されていれば、リターン倍率の高いオプションを購入してレートが動くの待つこともあります。そんな時には1開催2時間の業者よりは1開催3時間の業者でトレードする方が期待値は高まります。
結局のところ、その時の相場状況に合わせて一番適してる業者でトレードすることができるように、特徴の違う複数業者を併用することが勝率を上げるための有効な対策になります。
ボラティリティーの大きなトレンドが来た時に1つの業者でオプションを購入しても開始数分で上限(または下限)の目標レートを超えてしまう場合も結構な頻度であります。そんな時に次の開催まで2時間近く待っていると折角のチャンスを逃すことにもなります。開催時間のずれている複数業者を使っていればさらに収益を増やすことも可能になります。
特定の1社でトレードしていると無理なポジション取りをしてしまうこともあるかと思いますが、複数業者を使っていればより有利な条件でトレードできるので無理なポジション取りが減ることにもつながります。

開催開始時間が1時間程度ずれている業者、開催時間が2時間だけではなく3時間の業者も併せて複数を併用することが勝率アップのポイントです!

投資金額の上限

 各業者とも口座開設者の資産状況や投資可能金額によって制限が設けられているとのことでが、基本的には下表の通りになります。

業者名 1開催当たりの最大ロット(枚)数 1日あたりの最大ロット(枚)数
オプトレ
(外貨ex by GMO)
1開催の1通貨ペアにつき500ロットまで(500,000円) 5,000ロット(5,000,000円)
外貨NEXTバイナリー
(外為ドットコム)
1開催の全通貨合計で300枚
(300,000円)
個人ごとに設定
外為OP
(GMOクリック証券)
1取引最大200枚(1開催ではない)
(200,000円)
10,000枚
(10,000,000円)

 一番抑えられているのが外貨NEXTバイナリーですが、それでも1開催あたり上限30万円のリターンとを得ることもできます。オプトレ、外為OPとなると1開催あたりでも数十万から数百万円のトレードが可能になります。多くの方は少額の資金でリスクを抑えて投資をしたいということでバイナリーオプションを選択していると思いますので、外貨NEXTバイナリー他上限の限られた業者でもほぼ問題はないと思います。数百万~数千万円の運用をバイナリーオプションでという方は最大ロット数の大きいところを選択することになると思いますが、上記3業者の他には無制限というところもあります。

まとめ

バイナリーオプションを始めたばかりの方、これから始める方はできれば最低2社に口座を作ることをお勧めします。
選ぶときに重要な点は主に2つです。
1.開催時間がずれていること
2.目標レート間のPIPSが大きいところと小さいところを選ぶ
この2点です。その次として
3.通貨ペアの数が多いところ
4. 1開催の開催時間が長い(3時間)ところも加える
というあたりになります。

これらを参考に皆様の爆益を祈念しております!

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